William Ramrothが著した「Pragmatism and Modern Architecture(プラグマティズムと現代建築)」をパラパラと読む。建築家とはVisual Peopleであり、Word Peopleではないと断言する。がしかし、パース、ジェイムズ、デューイ、ミードとアメリカ代表する哲学者によるハーバード大学周辺のサークル、形而上学クラブを通じて創始されたプラグマティズムは建築にも方法論的に応用できうるということを主張する。まずはコモンセンスとは何かを理解するべく、ヒューム、カント、ヘーゲル、フッサールなど哲学者にも目配せ。ここから建築におけるプラグマティズムは何かを論じるのだが、哲学研究者が語るのではなく、建築家が語ってる文脈で実践的な説得力を持つように思える。
「Architecture is not metaphysics. … Metaphysical beliefs are absolute, pure and perfect. Architecture, however, is circumstantial, imperfect and project specific. Consequently, Modern Architecture is better practiced by the pragmatist than the metaphysician. p.66.」
フランクロイドライトとコルビジェの比較もあり、建築デザインやる人には読んでもらいたい。哲学書を原書で読むよりも、内容は平易な英語で書かれているので大学生でも読めると思う。ネオ・プラグマティズムのローティ(その他はクワイン、グッドマン、パットナムなど)は建築をやる者は哲学に精通していることを要求されないと述べる。とはいえ、プラグマティズムは人間の思考を行為との文脈で捉える上で、この実践的な眼差しに基づく、建築方法論は面白い。最近では現象学と建築を論じる本も出始め、建築への哲学理論の応用が面白い。