月は煌煌とか輝き、夜の帳が降りて上手いビールが楽しめるこの世界。多少なりとも義理人情が通じるこの世界。世界は在り-難くいつもすでに贈与されている。但し、何かに不安を感じているのが常であるわれわれ。わたしは贈与され、なおかつ自分を所有をもしている。しかし、この所有はいつも自分自身に遅れをとっている。自分の在るべき姿、あるいは好ましい周囲世界の在り方への渇望と現状の乖離にある狭間を埋めるべく不断の跳躍が求められる。生は与えられるものであるとともに、自己の固有の在り方で存在しなければならない。贈与された自分を正しい形で所有すること、与えられつつ与えるという円環する日がいつ可能になるのやら。