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円高基調の動向

約15年ぶりとなるドル安・円高の為替レートの推移。円の対ドル相場は11日の海外市場で一時、84円73銭まで上昇。昨年11月27日の安値84円83銭を約8カ月半ぶりに更新。これまでの史上最高値は95年4月にマークした79円75銭。この円高基調は短期的には売り戻しがあっても、各アナリストの予想では82-87円前後で当面、推移するようだ。

ヨーロッパ、アメリカ、日本の先進国は経済回復の失速。各国の戦略が交差するなか、なぜ日本経済が回復しないにも関わらず、円高が進むのか、ロイターやブルームバーグEconomistのニュースを纏めると以下のようなラインになるように思われる。結論としては、誰かがババを引かなければならない。これが内需があればまだしも、外需に頼る日本企業、経済、社会はともに苦境を強いられる。また、ユーロが107円を下抜けた場合、ユーロ/円で1ユーロ=100円が視野に入ってくるが、このような状況になった場合、輸入品に関しては享受を受けるものの、日本の輸出企業にとって厳しい水準となる可能性がある。

逆に、円高を好機として海外の魅力ある企業のM&Aや提携などを求め海外にさらに強気に打って出るチャンスなのかもしれない。

何故、以前は円安だったのか?

  1. ・以前の円安の要因は各国と比較した場合、日銀の金利の低さによる
  2. ・円、日本国債は市場において投資先として魅力的ではなかった

ドル安、ユーロ安で円高が続くのか?

  1. ・米連邦準備理事会(FED)により発表されている経済統計の低さ
  2. ・アメリカ経済回復の遅れの可能性
  3. ・アメリカが市場でドルを流通させるための政策金利の低さを維持
  4. ・ユーロの底堅さは欧州のソブリン債問題への取り組み
  5. ・現在、市場へ金を流通させるため、各国ともに利率の引き下げ
  6. ・アメリカ、欧州の国際利回りの下落
  7. ・各国の市場が金利の低い日本の状況に近づく
  8. ・投資先として日本国債、円は魅力が無いものではなくなっている
  9. ・リスク分散により円が買われる⇒円高

円高の現状

  1. ・円高がすすんでも、日本経済のデフレにより、円の実質為替レートは1ドル=100円を上回る
  2. ・理由1: 賃金の下落
  3. ・理由2: 物価の下落
  4. ・各国は緩やかなデフレ

為替介入

  1. ・円高抑制に向けた日本の為替介入を欧州当局者は歓迎しない
  2. ・アメリカ、ドル安政策による輸出振興により、日銀の為替介入に圧力
  3. ・円高進行は日本の株安を引き起こし、景気回復シナリオが危うくなる可能性

今後の為替のトレンド

  1. ・日銀、政府による円高への牽制はするものの、各国と協調した介入政策を取れないため、様子見
  2. ・ドル買い、円売りの介入実施のハードルが高い
  3. ・急激な円高が進まない限り、当面、円高は続く可能性もありうる

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